ご挨拶
私たち「特定非営利活動法人ザ・ピープル」は、「元気な街には 元気な主張を続け 元気に行動する 市民がいる」を合言葉に活動している市民団体です。自分たちの住む地域、まち、更に進めれば国、そして地球を住みよいものにするためには、住民である自分たち自身が主体的に考え、行動し、声をあげることが必要だという思いで、1990年いわき市内で主婦数人の手により設立されました。そして、任意団体として10年以上の活動実績を積んだ後、社会の中で存在の認められる主体であることがこれから活動を進展させるためには必要不可欠であるとの認識の下、NPO法人化の準備を進め、2004年に福島県より認証を受けNPO法人格を取得しました。

私たちは、身近な生活環境の問題のひとつであるゴミ問題の解決に向けて、古着のリサイクル活動に1992年から取り組んでいます。古着などの繊維製品のリサイクル率は全国平均10〜13%程度と言われています。しかし、私たちは様々な手法を組み合わせてリサイクルすることにより、現在90%以上のリサイクル率を達成しています。そして、その活動をいわき地域内に留めることなく、他地域の方々にも広く共有して頂き、古着をゴミとして燃やしてしまわない社会に変えていきたいと、福島県内外にもその活動を広げています。

そうした活動の輪の中に障がいをもつ人々も迎え入れようと、障がい者小規模作業所を立ち上げ、古着を素材として利用する授産品作りを支援する活動も行ってきました。それに加え、古着リサイクルによる収益金の社会還元のかたちとして、タイのマイノリティである山岳民族に対する生活支援・教育支援活動やラオスの女性たちの自立に向けた技術支援活動なども行っています。回収された古着のうち、支援地でニーズの高い品については、支援品として現地に送ることも行っています。

環境学習やボランティア体験の機会提供を行ったり、環境ビジネス関連事業者と共に未利用有用資源(エコ資源)を市民の皆さんから回収し再資源化するための仕組み(いわきエコポイント制)をスタートさせたり、国際交流・国際協力に関わる市民団体のネットワーク組織の事務局として若いボランティア育成のための諸事業を企画運営したり…。私たちの活動は多岐に亘っています。

環境・福祉・教育・国際…私たちの様々な分野での活動を貫いているのは、設立当初から変わることのない「私たち自身が行動することで、街が元気に、住みよいものになって欲しい!」という思いです。その思いにつながる10代から80代まで、約80名のボランティアスタッフたちが、日常の非常に地味な活動の基盤を支えてくれています。
また、団体の枠を越えて、様々な企業・組織・個人が私たちの周りを囲み、サポートしてくれています。無限に広がる仲間たちのネットワークこそが「ザ・ピープル(その人々)」そのものなのです。

今、私たちの歩みは、20年を重ねました。社会情勢はこの20年の間に大きく変わりました。環境問題は、人類全体を覆う大きな課題として意識されるようになりました。そして、国際経済の変動に私たち一人ひとりの生活が左右されてしまう現実も強く実感されてきました。この変革の時代に、私たちは市民活動の形を通して立ち向かってきました。

私たち自身、ここまで決して順風満帆だったわけではありません。しかし、多くの困難に見舞われながらも、仲間たちの大きな環に支えられながら歩みを止めずに来ることができました。
次の歩みを進めるために、どうぞ皆様の更なるお力添えを心よりお願い申し上げます。

ザ・ピープル 理事長  吉田恵美子