「もったいない」の思いで取り組む支援活動 in ラオス
本会では、JICAから「平成18年度市民参加型協力事業」としての助成を受けて、初めてラオスにおいて支援事業を実施しました。
これは、国際協力関係NPOとして草分け的存在であるNPO「ラオスのこども」(ラオスの子供たちのために読書環境を整備する事業を実践している団体)代表であるチャンタソン・インタヴォンさん(ラオス出身)との交流の中で生まれた事業です。
チャンタソンさんは、ビエンチャンにおいて女性たちにラオスの伝統的な絹織物や草木染の技術を指導し、自立に向けた支援を行う活動にも力を注ぎ、「ホワイホン職業訓練センター」において地方出身の約30名の女性たちに研修の機会を提供しています。
このセンターで生み出される絹織物やバッグ、オーダーメイドの洋服などはどれも確かな技術によって丁寧に作り上げられています。
ただ、それらの製作過程で生まれる端布や端糸については十分に活用できずにいます。そこで、本会が実施している古着や古布のリメイクの取り組みに関心を抱いていたチャンタソンさんから、本会に端布や端糸を活用する技術指導の要請がありました。
また、環境配慮形の生活を提唱しようと、古着や古布のリサイクル、リメイクに取り組み続ける本会の「もったいない」の言葉に込めたメッセージをラオスの女性たちと共有したいとの思いも込められた事業でした。

私たちが訪問した1月初旬は、ラオスとしてはもっとも涼しい季節ということで、ビエンチャン郊外の木立に囲まれた職業訓練センターには心地よい風がそよいでいました。
総勢27名の研修生やスタッフに対する技術指導は屋内外の二箇所に分かれて行われました。
指導内容は、鉤針編みと端布のコサージュ作り。元々手仕事が得意な女性たちにとっては新しい技術の習得は決して難しいことではないらしく、他にも、本会からお土産として持参したジーンズをリメイクしたエコバッグや木綿の端布を利用した布ぞうりに研修生の関心が集まり、「次回はぜひ布ぞうり作りを教えてください」との声が聞かれました。

本事業の報告は、チャタソンさんを招いてラオスの織物についての話を伺いながら下記の日程で行われます。ぜひ、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

タイ国山岳地帯ナーン県の少数民族を訪ねて・・・・
ザ・ピープル タイ国山岳民族支援プロジェクト2003
去る8月30日から9月6日まで、ザ・ピープルボランティアスタッフ2名とスタディーツアー参加大学生2名がこのプロジェクトに参加して、ナーン県の山岳民族福祉開発センターを訪ねました。

今回の訪問の目的は。
1.昨年度の支援事業として建設を行ったプーケンパッターナー校の通学寮の利用状況確認
2.マラブリー族・モン族の乳幼児に対する粉ミルク供与(2回目)の実施
3.次回の支援事業となる通学寮建設候補地の訪問と支援の決定
4.今後の支援事業に関するセンターとの協議でした。

プーケンパッターナー校の通学寮では、20名の生徒たちが雨季を中心に寝泊りしていました。プーケンパッターナー校の床はコンクリートのたたきにビニールマットを敷いただけのものです。この室内は季節によっては0度近くまで気温の下がるこの地域では、十分な施設とはいい難いものです。しかし、中には20km離れた村から通ってくる子供もいる状況では、大いに歓迎されているようでした。

「この寮での生活で、洗濯や水浴びの重要性に気がついた子供たちが、村にその習慣を持ち帰ってくれる事を期待しています」と、担当の先生は寮生に対する生活指導の波及効果ににも着目していました。
今後の寮運営については、ピープルとしてできること、センターの協力を仰ぐこと、村と学校でできることを持ち帰って進めることを確認しました。こうした確認を行うことが、支援を一方的な「施し」にしてしまわない為に重要であることピープルでは考えています。

次回の支援対象校は、候補地の視察の結果、ラオス国境沿いの地域にあるチュムチョンシーラレーン校に決定しました。この学校には現在通学寮が3棟ありますが、そのうちの1棟は竹で編んだ高床式の建物で、生徒たちを収容するのに十分な施設とはいえません。 また、来年には中学生60名程の生徒数増が見込まれており、遠隔地からの通学者も多いため寮の不足が最大の課題となっているとのことでした。 寮の建設費用としては2棟で21万円が予定されています。 なお、今回の支援事業には、(財)福島県国際交流協会よりの助成を頂いております。
マラブリーの子供たちのための幼稚園として使われている
多目的ホール。 2001年支援事業によって建設された。

支援活動の1コマ

2003年春の完成をめざして建設の進むプーケンパッタナー学校付属の寮。雨季・ぬかるんだ道を遠くから歩いて通ってくることのできない子供たちのために使われる予定。

呉羽化学工業鰍ゥらの制服第2陣は、
サンティパープ村などで大歓迎をうけた。

2002年の支援事業によって完成したマラブリーの
ための幼稚園児のための水浴び場とトイレ。

サイヤムスノー(ビーンスタークスノーの現地法人)が
粉ミルクの手配・輸送については、
全面的なバックアップをしてくれた。
粉ミルクの授与式にて。