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タイ国ナーン県山岳民族に対する発育管理指導事業

2月24日から3月4日まで、支援事業のためボランティアスタッフと幼児の発育管理に関する専門家を支援地であるタイ国北部ナーン県に派遣しました。この事業はJICAの市民参加協力事業としての助成を受けて実施されました。また、公益信託うつくしま基金からの助成を受けて、支援品としての古着の活用事業も併せて行いました。
今回、専門家として同行したのは、大阪府の看護師、上住純子さん。これまでにもJVCなどのスタッフとしてアフガニスタンやパキスタンに医療支援で入った経験を持つ方です。JICAのホームページ上での公募に応えて下さいました。更に、現地とのコーディネート役を務めてくださっているバンコクのNGO『ボランティアショップ』代表の中澤洋美さんと通訳のスマリさんも同行して下さいました。

今回の事業では、これまで支援対象地域で実施してきた粉ミルク供与等の事業成果を客観的に把握するため、ナーン県内の5ケ所の子供センターに身長計・体重計の寄贈が行われました。測定の対象は、各子供センターに通所している1〜5歳児。名簿上は206名となっていましたが、当日会場に周辺地域から集まっていた母子を含め、300名近い幼児と一部その母親に対して実施しました。

初めての身体測定に緊張のあまり泣き出す子供もいましたが、母親たちからは非常に歓迎されました。年齢、身長、体重のバランスは、概ね栄養失調とまでは言えない範囲に収まっているようでしたが、中には栄養状況の極端に悪い子供などが数名見られ、上住さんからの指示が与えられました。

子供センター職員に対しては、体重計・身長計の使用方法やデータ管理について指導を行いました。職員の多くは、育児経験があるものの専門的な幼児教育等の学習をした経験がなかったため、基礎的な部分から説明を行いました。また、地域の保健福祉の拠点である、保健センターの職員との協議も実施しました。この中では、栄養状況改善のために、即効性のあるものを求める声がありましたが、上住さんからは、医薬品や栄養補助食品に頼り切らない、全面的な食生活の改善が必要との指示があり、今後こうした部分での支援の必要性を感じました。
 
今回の活動については、3月19日に開催された『NPO法人 ザ・ピープル 活動報告と講演会 地域と世界をつなぐ』(JICA共催・公益信託うつくしま基金助成事業)の中で報告されました。